わたしたちの目的・役割

地球というこの美しく素晴らしい生命の星に、無限の可能性を持つ人として生まれながら、創造主によって作られた人間の本質、あるべき姿を見失い、倫理・道徳は退廃し、技術文明偏重の経済社会に支配されて、豊かさと幸せを求めながらも、心底から満たされることはなく、ゆとりを失い、ひたすらに忙しく慌ただしく我欲の満足を求めて走り続け、ふと気がついたときは、人類滅亡の危機に直面しているのが、現状ではないでしょうか。

自主自立の人間形成が確立されていない多くの人々は、不安定な変革期の社会に適応できず、中にはあたら優秀な頭脳に恵まれながら、目下裁判中の被告、破壊的新興宗教の元教祖のように、ハルマゲドンを自ら引き起こそうとする破壊的な計画を立て実行しようとする人間の教えにとらわれ、信者は勿論それ以外の人からもあくどい搾取をする、そのような宗教のとりこになってしまう知的エリートも少なからずあるというのが現実でありましょう。

現在人類にとって大切なのは、これ以上の環境破壊を防ぎ、出来るならばもっと住みよい環境を創造することを心がけながら、それぞれに何よりも大切な私たちの子どもが、宇宙創造の歴史を受け継ぐものとして、創造主より与えられたそれぞれの天賦の資質を育み、後に続く子孫のためにも、創造主によって作られた人間らしい進化を実現する使命を果たしながら、平和に、健やかに互いに愛しあって、それぞれに人生をまっとう出来るように、できる限りの努力を心がけ、かつ実行することだと思います。

マリア・モンテッソーリ博士が、女流平和教育学者として1949年にはノーベル平和賞候補に推薦されたように、世界のモンテッソーリ運動の同士・モンテッソーリアンは、世界平和の実現を願いつつ、幼児期の宇宙教育・平和教育を通して、地球人としてのあるべき生き方を認識し・実行できる人間形成の基礎を確立することに力を注いでおり、梶山モンテッソーリスクールも小さいながらその一つです。

モンテッソーリ教育は一人一人のお子様それぞれの成長に適切な援助をする、手作りの教育ですから、梶山モンテッソーリスクールも、規模の点ではこの辺が一つの限界に来ていると実感しております。この教育実践を志す共鳴者が現れて次々にモンテッソーリ子どもの家が誕生してくれますようにと願っております。

すでに当スクール卒園生のお母さまから4名の方が東京国際モンテッソーリ教師トレーニングセンターに学び(それぞれ5期・14期・21期・E18期生として)国際資格を取得されました。現在5人目の筒井真理様が学んでおられます。21期の小林ちえ子先生は二人のお子様を当スクールで育てられた経験を生かして4年保育(桃組)を担当して下さり頼もしい存在です。

モンテッソーリ教育を私たちがライフワークとして取り上げましたのは、神に造られた人間らしい進化を実現する可能性を持つ最良の教育法であると確信したからで、全世界の共鳴者と共に、モンテッソーリ運動の同志として、人類の人間らしい進化のための教育に努め、地球・人類の平和実現を願ってのことです。