子どもたちが、より主体となって園での生活が送れるように、教師主導の時間を減らし、12時までの3時間をお仕事の時間といたしました。
3時間のお仕事は、長いと思われるかもしれませんが、子どもたちも教師も「もう12時なの?」といった印象です。
本来動く事の大好きな子どもたちは、じっと椅子に3時間も座っているわけではなく、動き(運動)をともなった目的のある真剣な活動(お仕事)によって、集中し、身体と心を自らつくりあげていくのです。
この3時間は、子どもたちが、自己選択したお仕事によって、集中をかさねていきます。教師は、邪魔をしないように観察に徹し、お手伝いを頼まれた時や、目的から逸れた時に、適度に介入します。また、簡単なお仕事をして暇つぶしをしている時、お仕事を選べない時、ふらふらと目的なく教室を動いてる時、興味をもてそうな成長にあったお仕事を誘います。
ただ、1時間半をすぎたあたりで、全体がざわざわと「偽りの疲労」と呼ばれる状態がおこりますが、新しいお仕事を誘ったり、続きのお仕事があったことを告げると、再び静けさが戻ってきます。
集中して一つのお仕事をやりあげた時の子どもたちの表情は、満足感・充実感に充ち溢れ、幸せな平和な時を感じます。