梶山モンテッソーリスクール44回目の運動会が、晴れ渡たる秋空の下行われました。
会場は近くの小学校の体育館をお借りします。赤組・桃組さんの中には初めてくる場所のお子さまもいらっしゃるでしょう。広々とした体育館にドキドキした様子でそろりそろりと入ってきたお子さまもいれば、ご家族と一緒でウキウキしているような様子で入ってくるお子さまも。
今年は、コロナウイルス感染症対策の為、例年のように卒園生や未就園児を迎えてのにぎやかな運動会とはいきませんでしたが、時間を短縮し、見学者の間隔を取る為に来場者範囲を限定の上で事前登録制を取らせていただき、検温から始まり、マスクはもちろん、喚起や消毒、除菌など考えられる限りの対策をしました。保護者の皆様にはご不便をお掛け致しましたが、ご協力いただき大変ありがとうございました。
青組(年長さん)にとっては最後の運動会、黄組(年中さん)にとってはこの一年の大きな成長、赤組(年少さん)や桃組(3歳~)にとっては初めての運動会です。皆様のご協力のもと、お子様の成長を感じて頂ける貴重な機会を少しの時間でも開催できたことに感謝申し上げます。
入口に飾られたのは、園児が制作してくれた入場門です。この門飾りに書かれた文字や下の布のデザインは延長保育「ぐるんぱ」の時間に参加してくれた園児が制作してくれました。
文字は「習字」のぐるんぱで、毛筆で書かれています。道具(筆)を使って文字を書くのは大変難しいことです。モンテッソーリ教育は道具をもって字を書くための準備が様々な分野のいろいろな教具を通して行われますが、それでも筆を使うのはそう簡単なことでは無かったと思います。
下の布の斬新なデザインは、「芸術」のぐるんぱで制作してくれました。見てください!小さな芸術家たちです。
延長保育「ぐるんぱ」の先生方の上手なご指導の下、子ども達はいつも楽しく取り組まれていますが、運動会前にはこうやって入場門の制作をしてくれます。「これ私が書いたよ!」その前で家族で記念写真を撮るのもまた恒例の風景です。また、プログラムも「お仕事」の時間に移動五十音を用いて書いてもらった文字を使わせていただきました。
最初に運動会の入場からはじまり、園長のお話し、お歌、準備体操と続きます。みな、驚くほどしっかりご自分の場所に立ち、よく聞き、動く事が出来ました。
驚くというのは、当園はモンテッソーリ教育をしておりますので、教具を使った「お仕事」の時間を削るわけにはいきません。また、運動会も教え込んだものを披露する場ではなく、等身大の姿を見て頂ける場として考えております。そのため、いつもの生活を変えることなく、できるだけ無理なく毎日の生活の中に少しずつお歌や準備体操を取り入れ、その合間を縫ってダンスの練習をしたり、体育の時間に専任講師の先生がご指導してくださる跳び箱やマット運動などが競技種目の中に取り組まれます。ですので、日常の延長にある運動会とは言えども、入場から体操までなど流れでの練習はほとんど出来ず、ましてや初めての場所で、広々として、保護者の方もいらっしゃる環境です。驚くほどしっかりできた姿に、頼もしさを感じたのは保護者の皆様だけでは無かったと思います。
続く、「器具発表」(跳び箱・フープ飛び・ゴム飛び)や「親子体操」は、体育専任講師の先生が本当に楽しく進めてくださり、親子のニコニコの姿が見れました。
「かけっこ」は真剣そのもので駆け抜けます。その後の「ダンス」は皆さんの衣装がとってもキュート!この日だけなんてもったいない位のかわいい姿で、ぴょんぴょん飛び跳ねて踊ってくれました。保護者の皆様、衣装のご協力ありがとうございました。最後の「親子競技」は、色別対抗リレー式で棒をもって親子で走ります。園児のみならず、親御さんも念入りに準備体操される方もいらして、こちらも真剣勝負です。スタートすると、皆さん、早い早い!本当に見応えのある、楽しい競技となりました。
アッと言うまに楽しい時間は過ぎましたが、最後に体操をして、メダルを貰い、退場までできた園児の姿を頼もしく見る事ができました。
毎年思うのは、青組(年長さん)の立派な姿です。今年も黄組、赤組の先頭に立って入場して、自分たちの場所に移動したり、開会の言葉や閉会の言葉を堂々と言ってくれました。その立ち振る舞いからは青組の自信と誇りが感じられます。毎日の少しの時間での練習も皆の見本となってくれますが、それは自分たちがやるものだと積極的に行ってくれるのです。毎年の青組さんがそうであるその姿もちゃんと受け継がれていくのが縦割り教育なのですね。
今年の運動会も無事に終える事ができ、感謝の気持ちでいっぱいです。